■ 今後の人道支援、民主化支援他
ミッションなどの概要について ■




【本会の支援活動の基本的な考え方について】

・本会は小規模な団体です。とは言え、難民支援活動については、1995年にクロアチアから始まり、96年にボスニア・ヘルツェゴビナ、99年にマケドニアとコソボ、2000年からセルビアと広がった約21年以上の活動継続による膨大なノウハウ、経験の蓄積があります。また、この地域の歴史、民族、社会などに熟知した日本で唯一の団体です。

・本会の支援活動の範囲は、地域としては「セルビア」「マケドニア」「コソボ」です。
 活動は、「難民・国内避難民支援」「選挙監視活動など民主化支援」「医療機関支援」「コミュニティ支援」「日本の政府開発援助獲得のためのコンサルティング」などを柱として、柔軟に対応しています。

・支援活動は継続されなければ意味がありません。セルビアには約10年間支援を続けている、コソボを逃れてから難民生活が17年めの、今年86歳になったネデリコビッチさん(女性)、カラジッチさん(男性)、9人の子どもたちを育て上げたズービッチさん一家など、本会の支援だけしか期待できない、多くの独居老人や貧困家庭があります。

・マケドニアとセルビア国境に留まってる中東難民も、EU加盟各国の国境閉鎖による滞留が既に1年を超えました。
 旧ユーゴスラビア地域で子どもたち対象で本会が長年行ってきた「縄とび」や「大縄とび」活動は、中東の子どもたちにも非常に好評で難民キャンプという狭い空間の閉塞感の中で、良い刺激となっています。
 なお、本会が支援している、マケドニア北側国境近くの「タバノフツェ・キャンプ」の様子が、BBC(英国放送協会)で16年7月に報道(英語)されました。「Stressed and stuck in Macedonia: Balkans' hidden migrant story」を参考に是非ご一読ください。

・選挙監視活動は、国権の発動たる選挙を民主的に推し進める国際的にも意義ある活動として位置付けています。
 過去には1996年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争終結後最初の総選挙監理(スーパービジョン)に始まり、多くのインターンの協力でこれまで9回を重ることができました。
 本会は、この地域の選挙監視、民主化支援活動では、日本はもとより、アジア唯一のプレゼンスです。
 欧州に位置しながら、この地域ではいまだに選挙では買収、供応や暴力が後を絶ちません。インターネットや携帯電話の普及で不正はより地下にもぐり視認しづらい状況があります。
 こうした状況において、国際社会のプレゼンスを背景とした監視活動は、国家主権の発動である選挙の民主化を推し進めるために極めて重要で、民主的な唯一の支援活動です。

 本会の2014年のセルビア総選挙での選挙監視活動が、現地メディアで報道されました。「556 local and 179 foreign observers monitor elections」はこちらをご覧ください。

○以上のような目的、方向性のために、インターンやボランティアの皆さんの力をお借りして、各人が「気づき、考え、行動する」ことが可能なように、柔軟な活動を行っています。担い手の多くは学部、大学院の学生です。学生でも現場(フィールド)での支援活動に参加して経験を積んで頂くことも、大きな活動の柱です。
 皆様のご協力の申し出をお待ちしています。
 また、不明な点は何なりとお問い合わせください。(代表幹事 須田浩之)



【関心表明について】

○いずれのミッションについても、関心がおありの方は、まず関心表明をお願いします。関心表明時にはどのミッションかを明記してくださるようにお願いします。

○「関心表明」は、関心のあるミッション名を明記の上、こちら(問い合わせフォーム)からお願いします。

○関心表明を頂いた方には、関心表明の対象となった支援ミッションや選挙監視の募集要項の詳細を提供します。


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【お 詫 び】2020年の東京オリンピックホストシティ誘致活動出張のため、12月支援実施班は編成されません。人道支援の次回実施は、18年4月まで延期されます。
 なお、人道支援とは無関係ですが、コソボ及びマケドニアでのホストシティ誘致活動に「特に関心のおありの方」は、問い合わせフォームでお問い合わせください。

【<12月支援実施班>「難民支援ミッション」編成予定について】



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【<2018年支援実施班>編成予定について】

 2018年は、4月頃まで代表幹事の個人的な都合で、支援実施班は編成されません。

 次の支援班実施は、18年4月末からの大型連休中と、6月20日の「世界難民の日」関連となります。
 概要は18年2月頃にこのページで発表の予定です。

 なお、大型連休を利用した、支援実施班の実施予定は次の通りです。

【ミッション日程(予定)】
4月26日(木)日本発→機中泊
  27日(金)ベオグラード着(またはベオグラード集合) ベオグラードにてブリーリング開始
  28日(土)ブリーフィング、チームビルディング
  29日(日)ベオグラード→クラリイェボ(経由地)移動
  30日(月)コソボからの国内避難民支援
5月 1日(火)セルビア→コソボ移動
   2日(水)コソボ国内避難民支援
   3日(木)コソボ→マケドニア移動、マケドニア政府活動認証
   4日(金)マケドニア内中東難民 支援活動
   5日(土)マケドニアでの医療、学校支援プロジェクト 支援
   6日(日)マケドニア→セルビア 移動
   7日(月)ベオグラードから各自帰国の途へ【標準参加日程終了】
   8日(火)日本帰着


 問い合わせや関心表明は、「関心のあるミッション名を明記」の上、問い合わせフォームをご利用ください。


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【<現地背景解説>セルビアとコソボの関係正常化のための「ブリュッセル合意」について】

 100万人以上の難民を生み、数万人の犠牲者を出したコソボ紛争(1998−99年)が終結してから既に18年となります。
 紛争当事者のセルビアとコソボの両者が、EUの仲介で2013年4月に両政府で合意された「ブリュッセル合意(関係正常化合意)」は、現在その履行が極めて遅いペースで行われています。
 インターンに参加するにあたり、この合意の理解も大切な事項です。

 その他、合意当時の報道は次の通りです。
 「バルカンインサイト」はこちらをご覧ください
 「欧州自由ラジオ/ラジオリバティ」はこちらをご覧ください

 AFPによる日本語報道はこちらをご覧ください
 日本語の解説は、JICAニュースレター(PDF形式)はこちらをご覧ください


【各国の位置関係について】
 旧ユーゴスラビア諸国の位置関係、民族の分布関係などの地図などを以下にまとめました。


【旧ユーゴスラビア各国と周辺国の位置関係】
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 赤とピンクがセルビア、赤茶色がコソボ、青色がマケドニアです。




【コソボとその周辺の民族分布図(参考)】
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 コソボ北部のグレー色の地域が、セルビア系住民が圧倒的多数を占め、セルビア政府が実効支配してきた地域です。




【周辺国位置関係】
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 セルビア、コソボ、マケドニア周辺の位置関係です。





○このページのいずれのミッションについても、関心がおありの方は、まず関心表明をお願いします。関心表明時にはどの選挙/ミッションかを明記してくださるようにお願いします。

○「関心表明」はミッション名を明記の上、こちら(問い合わせフォーム)からお願いします。


【連絡先等】
・問い合わせや関心表明は、問い合わせフォームをご利用ください。
・直接電子メールは、<jniv@nifty.ne.jp>宛お送りください。
・電話は、03−3824−4011(午前10時〜午後8時。不在時転送あり)にご連絡ください。



―――――――「国際ボランティア連絡会議」―――――――
・住所:〒116-0013 東京都荒川区西日暮里3−6−14−1102
・電子メール:jniv@nifty.ne.jp ・事務局電話:03-3824-4011(10am-8pm)





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