■ 3月16日実施 セルビア臨時総選挙監視ミッション
派遣の概要について ■




○2014年4月イースター支援、その後の選挙監視ミッションの概要など、
この他のインターンについては、こちらをご覧ください


【活動は終了しました】<募集要項 概要(2月12日現在)>


○本会の選挙監視活動参加が、地元の大手新聞社で記事中で話題になりました。
 詳しくは、こちらをご覧ください

○このウェブサイトは、4年間の任期を2年以上残して行われる、セルビアの臨時総選挙監視ミッションについての募集要項です。

○以下を良くご覧の上、関心がある方はまずは「関心表明」をお願いします。質問も歓迎します。

○「関心表明」は、ミッション名を明記の上、こちら(問い合わせフォーム)からお願いします。


【関心表明、意思決定について】
・関心表明後の手順は次の通りです。
「関心表明」→
(この間に時間を要する可能性があります。)
「詳細なインフォメーションペーパー提供」→
「説明会(首都圏の場合)または電話・スカイプなどでの面談(海外及び日本国内遠方)」→
「意思決定」→
「メーリングリスト構築、各種情報提供」→
「事前研修」→
「直前研修(日本及びセルビアで実施予定)」→
「インターン活動」→
「事後評価・活動記録作成」


【セルビアの政治体制と本会の選挙監視インターンシップの特徴】
@セルビアは、2012年5月の前回総選挙によって、与党の枠組みが大きく変わりました。現在は「進歩党」と「社会党」の連立となっています。
 進歩党は臨時の総選挙で、高い支持率を背景に議席の倍増と社会党の議席減と連立解消を狙っています。世論調査では、進歩党の議席倍増は確実で、巨大与党の誕生が危惧されます。
 特に進歩党の前身は、コソボの武力奪還を公約としていた民族主義政党「急進党」であり、多くの議員はそこからの移籍組です。
 巨大与党の誕生を危惧する、欧州各国やアメリカなどが懸念を表明する中で、今回の選挙が決まりました。

A2012年5月の政権枠組み変更以来、ハンガリー系住民地域やアルバニア系住民地域など少数民族地域での対立も顕在化しつつあります。
 EU加盟交渉進捗のためには、少数民族保護が大きな課題としてセルビアに課せられています。

Bこういったセルビアにおける現状を踏まえて、日本の青年を中心とした選挙監視インターンがアジア唯一のプレゼンスとして参加し、国際社会の一員として適正な選挙の一翼を担うことは、大きな意義があります。

C国際社会に関心を持つ日本の青年が、紛争後コミュニティにおける民主化支援の一形態である選挙監視ミッションに参加する機会は極めて少ないと言わざるを得ません。国際社会で日本人が圧倒的に欠けているとされる、フィールド(現場)経験を積む貴重な機会です。

D長く民族紛争の当事者であった地域において、地域の特性や課題を十分に認識した本会でしかできない、草の根的選挙監視業務を通じて、国際社会と共に平和構築、民族融和、民主化支援の一端を担いながら、理解の促進を行います。

E教育訓練とチームビルディングが、選挙監視ミッションの成功のカギを握ります。
 特に学識、経験が薄い学部生については、現場での選挙監視活動がより有意義になるように、様々なコミットメントがあり、様々な学びの機会が事前に提供されます。

F現地での直前研修の合間に、国内避難民や難民の生活実態や状況を把握する調査も行い、その調査結果に基づいて本来の選挙監視ミッションとは別に、生活必需物資などの人道支援活動も行う予定です。


【選挙監視業務について】
・選挙監視ミッションというのは「国際的な監視要員のプレゼンスにより、違反行為を抑止しるための静かな見守り業務」です。
 ごく稀ですが、仮に違反行為を遭遇、発見しても、種類によっては違反の背景を質問することはありますが、直接取り締まったりするミッションではありません。「違反抑止のための見守り」が主たる業務である点を十分に理解の上で参加をお願いします。

・本会のこの選挙監視ミッションは、セルビア政府の中央選挙コミッションへの登録と承認によって行われる、公式選挙監視ミッションです。

・基本的には3名を1チームとして編成し、そこに現地コーディネーターを加えた4名のチームで活動を行います。

・選挙監視業務は、おおむね次のフェーズに別れます。
(1)選挙前の国の政治経済情勢、選挙関連状況把握、選挙法の理解、選挙当日の危機管理などシミュレーション
(2)選挙前日までの投票所設置、投票用紙等物資移送及びその周辺状況の把握
(3)選挙当日の投票所の状況把握と問題発生時の対応及びその評価
(4)投票所から開票所までの移送状況把握と問題発生時の対応及びその評価
(5)開票状況の状況把握
(6)選挙全体の評価と評価結果の公表等
(7)本会としての選挙監視全般の評価


・1日の活動の流れは、おおむね、次のような日程です。 朝食→全体ブリーフィング→担当地域に移動して各チームでの日々の活動→全体ブリーフィング→翌日の活動の検討、準備→夕食


【選挙監視要員の参加要件】
<基本的な考え方>
・高校卒業の年齢以上であること。国籍、学歴、経験は原則として問いません。

・旧ユーゴスラビア地域をはじめとした、旧社会主義国の民主化支援、選挙監視、少数民族、貧困、格差、平和構築などの課題に関心があり、全日程参加可能な者。

・英語による業務遂行が可能なことが望ましいですが、本会では国際社会での実務やフィールド経験を積むことにも主眼を置いているので、役割分担の調整によって語学力が不足する場合でも参加できることもありますので、不明の点はお問い合せください。

・現在の居住地域は原則的には問いません。なお、日本以外の居住地の方には、研修要件の緩和が行われますが、詳しくは以下の該当部分を良くお読みください。

・国籍は問いませんが、日本国籍者以外については、対象国や途中経路国の査証取得が難しいと判断した場合は参加できない場合もあります。

・本会は国際社会での活動経験を積んで頂くことも大きなミッションしていますので選考は原則として行いません。ただし、動機作文の内容が著しく適性を欠くと判断した場合は、選考を行う場合もあります。


<特 記 事 項>
・紛争後社会の民主化支援という大きな目的に合致しない、例えば文化人類学的な調査、下見などを目的とした参加はご遠慮願います。詳しくは面談時にお伺いします。

・研究目的などの「目的外参加は原則として認めません」。現地に入って何らかの他のミッションがある場合には、事前によくお問い合せください。

・メンバーには「グループワークが円滑に可能な状態であること」が求められます。一般的に身体的な何らかの障害をお持ちでももちろん参加は可能ですが、グループワークに支障が出る特殊な何らかの障害をお持ちの方は、必ず事前にお申し出ください。
 また、何らかの理由で現地で適切な配慮や支援ができないと判断した場合や、ミッションの達成に著しく障害になると判断した場合は、別メニューのミッションまたはミッションから離脱して帰国頂く場合があります。

・兄弟などでひやかしで意思表示をする方が過去にいらっしゃいました。関心表明は「個人の意思」で行ってくださるようにお願いします。直近の反省から当面、親族(兄弟)同士の参加は例外なくご遠慮頂きます。

・選挙監視ミッションを途中放棄するような、目的以外の参加は、厳にご遠慮ください。


【事前研修要件】
<日本から参加するメンバーの研修要件>
・出発前日からの直前研修(東京・詳細は後日発表)に全日程参加すること。なお日程や場所は、全員参加が可能なように調整を行う予定です。万一参加できない場合や遠方の場合は、スカイプでの参加をお願いします。

<日本以外から参加するメンバーの研修要件>
・チームビルディングの観点から、事前の日本国内研修にスカイプ等の手段で参加を原則とします。その他についてはお問い合わせください。


【留意点】
・ミッションオペレーションの都合上、インターンは全員まとまって活動するものとします。なお、ミッション「終了後」に個別に国際機関など訪問希望の場合は、アレンジはお手伝いします。予めご相談ください。

・選挙監視活動を行う行政区の決定は、民族構成、政党状況などを総合的に勘案して決めます。


【参加意思表示】
・ウェブサイト上に提供された情報と関心表明後に提供される各種詳細情報を全て読み、その後のコミュニケーションや面談またはスカイプ、電話等で十分に活動を理解の上で、意思表示をお願いします。意思表示は、600字以上の「参加動機作文」提出をもって行います。

・意思表示後の意思撤回はもちろん可能ですが、意思表示があり次第、班編制や現地の受け入れ体制等手配に入っていきます。もし撤回の可能性がある場合は、意思表示を控え、課題や疑問点を確認した上で意思表示をお願いします。
・意思表示の撤回の場合は、撤回の理由書を添えて、文書で行ってください。
・意思表示後、意思撤回までに手配等で要した実費を請求する場合があります。ご注意ください。


【活動参加促進と活動後キャリアへの配慮について】
・本会は、参加者の所属する教育機関(大学、大学院等)や職場への公文書の発行等を通じて、出席扱いや公休などを取りやすい側面支援を行う用意があります。詳しくはお問い合せください。

・活動終了後には、希望に応じて本会から活動従事証明書を発行することが可能です。希望者はご相談ください。

【関心表明・意思決定等締め切り】
<関心表明> 2月18日(火)
<意思決定> 2月20日(木)


【参加日程概要(予定)】

○旅程概要は参加者の動向、活動地動向などによって一部変更になる可能性があります。
○日程短縮は原則として認められません。日程延長に関しては、関心表明後予め十分に相談をお願いします。

3月 7日(金)日本発→経由地
   8日(土)ベオグラード着(またはベオグラード集合)
        ベオグラードにてブリーリング
   9日(日)ベオグラード→クラリイェボ 移動 研修
  10日(月)クラリイェボ 研修
  11日(火)クラリイェボ→選挙監視地域移動
  12日(水)研修 班編制発表
  13日(木)現地コーディネーターとの顔合わせ
        担当地域選挙管理コミッションとの意思疎通
  14日(金)監視対象投票所確定、下見
        投票所委員会メンバーとの意思疎通
  15日(土)各投票所に置ける関連物資保管状況監視、直前準備
  16日(日)選挙当日。選挙監視実施、開票監視
  17日(月)開票監視、監視結果公表、監視ミッション終了
        適宜帰国の途へ。
(以後、コソボ難民人道支援・生活状況調査「オプションプログラム」など滞在日程延長可能なプログラムがあります。)
○支援の対象となるセルビア難民の生活状況を読売新聞(2008年10月8日東京本社版・夕刊)が大きく報道しました。報道から5年近くもが経過した現在も、写真の人々はほぼ変化のない暮らしをしています。「望郷のコソボ 傷跡深く」はこちらを是非ご覧ください
 この記事にあるクラリイェボはもともと8万人の中規模都市ですが、セルビア内コソボ難民の最も多い地区であり、現在も約2万人が居住しています。(単純計算では人口の5名に1名が難民ということになります。)
  18日(火)コソボ内難民人道支援実施
  19日(水)全員帰国の途へ
  20日(木)(日本帰着)


【参加費用について】(最終決定までには変更の可能性がありますので、ご留意ください。)
・参加に必要な費用は大きく分けて「渡航費用(実費。居住地、航空会社によって異なる。)」「参加費(定額)」「個別費用(食費、海外旅行傷害保険、個人的な費用)」の3種類になります。

<渡航費用>
 仮にエティハド航空(成田発着〜アブダビ経由〜ベオグラード)の空席が確保できれば、日本と現地往復はおおむね11万円程度(空港使用料や燃油サーチャージ等全てを含む)です。
 また、トルコ航空(成田発着〜イスタンブール経由〜ベオグラード)の空席が確保できれば、往復おおむね12万円(空港使用料や燃油サーチャージ等全てを含む)です。
 関空発着のトルコ航空、中部発着のエティハド航空も利用の可能性があります。
 航空券手配時点での他の空席可能性については、お問い合せください。航空券価格のほかに5000円程度の発券手数料が必要になります。

 日本以外から参加される方は、各自で予定や価格をお調べください。
 本会の調査では欧州内移動の場合は、おおむね3〜5万円程度(空港使用料や燃油サーチャージを含む)で往復可能なようです。詳しくは別途ご相談ください。
 航空会社のマイレージプログラムの無料航空券を利用しても確保できる場合もあります。その点も相談に乗ります。

<参加費>
 参加費は、食費、海外旅行傷害保険料、個人的経費などを除く、現地入りしてから出国するまでの現地で必要な一切の経費を含みます。
 参加費概算額は参加日程によって異なります。
 12.8万円。これは3月8日ベオグラード合流、3月17日帰国の場合の、選挙監視ミッション標準参加日程10日間の参加費です。ミッション成功に必須の事前研修日程が非常にタイトなために、この日程以外の日程での参加はご遠慮ください。
 なお、18日以降のプログラムに参加の場合は、1日6000円程度の追加参加費が必要になります。詳しくはお問い合せください。

 なお、本会の参加費は、海外での活動、特に専門的なミッションには様々な出費リスクが伴うことと、本会代表者が現地に出向くことを考慮して、本会では参加費という固定費の形で徴収し、急速な円安などのリスクも含めて全てのリスクを本会が吸収し、参加者には参加費以上の負担をさせないようなシステムを採用しています。

 参加費には、以下に例示する程度の食費、保険料、事前研修費用が含まれていませんのでご注意ください。)

<食費>
 おおむね1日10ユーロ程度とお考えください。

<海外旅行傷害保険>
 海外旅行傷害保険については、詳しくは意思決定後ご案内しますが、クレジットカードに自動付帯されている海外旅行傷害保険でも十分に対応できます。その場合は追加負担はありません。なお日本在住者以外は、ご自分または居住国の海外旅行傷害保険を利用することになります。
 新たに加入する場合でも、損保ジャパン等のウェブ加入専用海外旅行傷害保険の場合約10日間程度で5000円程度とお考えください。



【コソボ政府とセルビア政府とによる、EU主導の歴史的合意と今後について】
 昨年4月19日(金曜日)にブリュッセルで、EU主導の形でベオグラード政府とプリシュティナ政府による首脳同士の会談で、「北コソボセルビア人コミュニティ/アソシエーション」が合意されました。

 セルビア側からでない客観報道の「バルカンインサイト」はこちらをご覧ください
 「欧州自由ラジオ/ラジオリバティ」はこちらをご覧ください

 日本語の報道(共同通信)はこちらをご覧ください
 AFPによる日本語報道はこちらをご覧ください

 15項目の合意事項の詳細は次の報道の通りです。報道はこちらをご覧ください

 「European Charter of Local Self-Government」については、こちらをご覧ください


【各国の位置関係について】
 本会のフィールドであり、旧ユーゴスラビア諸国の位置関係、民族の分布関係などの地図などを以下にまとめました。


【旧ユーゴスラビア各国と周辺国の位置関係】
←Clickで拡大


 赤とピンクがセルビアです。




【周辺国位置関係】


 セルビア周辺の位置関係です。




【連絡先等】
・問い合わせや関心表明は、問い合わせフォームをご利用ください。
・直接電子メールは、<jniv@nifty.ne.jp>宛お送りください。
・電話は、03−3824−4011(午前10時〜午後8時。不在時転送あり)にご連絡ください。



―――――――「国際ボランティア連絡会議」―――――――
・住所:〒116-0013 東京都荒川区西日暮里3−6−14−1102
・電子メール:jniv@nifty.ne.jp ・事務局電話:03-3824-4011(10am-8pm)





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