■ 4月24日実施 セルビア国民議会臨時総選挙 監視ミッション 派遣の概要について ■ |
○このウェブサイトは、4年間の任期を2年弱残して4月24日に行われる、セルビア国民議会の臨時総選挙監視ミッションの募集要項です。 ○以下を良くご覧の上、関心がある方はまずは「関心表明」をお願いします。質問も歓迎します。 ○「関心表明」は、ミッション名を明記の上、こちら(問い合わせフォーム)からお願いします。 【関心表明、意思決定について】 ・関心表明後の手順は次の通りです。 「関心表明」→ 「詳細なインフォメーションペーパー提供」→ 「説明会(首都圏の場合)または電話・スカイプなどでの面談(海外及び日本国内遠方)」→ 「意思決定」→ 「メーリングリスト構築、各種情報提供」→ 「事前研修」→ 「直前研修(日本及びセルビアで実施予定)」→ 「インターン活動」→ 「事後評価・活動記録作成」 【セルビアの政治体制と本会の選挙監視インターンシップの特徴】 @セルビアは、2012年5月の前々回総選挙によって、与党の枠組みが大きく変わりました。現在は「進歩党」と「社会党」の連立です。その後任期4年を待たずに、2014年3月に臨時総選挙が行われました。 進歩党はこの臨時総選挙で、高い支持率を背景に議席の倍増を勝ち取り、単独過半数を獲得しました。 しかし、進歩党の前身は、コソボの武力奪還を公約としていた民族主義政党「急進党」(現党首はハーグのユーゴスラビア戦犯法廷の被告人)であり、多くの議員はそこからの移籍組です。 巨大与党の誕生を危惧する、欧州各国やアメリカなどが懸念を表明する中で、今回の総選挙が決まりました。 A2014年3月の前回総選挙以来、ハンガリー系住民地域やアルバニア系住民地域など少数民族地域での対立も顕在化しつつあります。 進行中のEU加盟交渉進捗のためには、少数民族保護政策の拡充が大きな課題としてセルビアに課せられています。 Bこういったセルビアにおける現状を踏まえて、日本の青年を中心とした選挙監視インターンがアジア唯一のプレゼンスとして参加し、国際社会の一員として適正な選挙の一翼を担うことは、大きな意義があります。 <前回(2014年3月)の本会の選挙監視活動参加が、地元の大手新聞社(B92)で記事中で取り上げられました。 「556 local and 179 foreign observers monitor elections」はこちらをご覧ください。> C国際社会に関心を持つ日本の青年が、紛争後コミュニティにおける民主化支援の一形態である選挙監視ミッションに参加する機会は極めて少ないと言わざるを得ません。国際社会で日本人が圧倒的に欠けているとされる、フィールド(現場)経験を積む貴重な機会です。 D長く民族紛争の当事者であった地域において、地域の特性や課題を十分に認識した本会でしかできない、草の根的選挙監視業務を通じて、国際社会と共に平和構築、民族融和、民主化支援の一端を担いながら、理解の促進を行います。 E教育訓練とチームビルディングが、選挙監視ミッションの成功のカギを握ります。 特に学識、経験が薄い学部生については、現場での選挙監視活動がより有意義になるように、様々なコミットメントがあり、様々な学びの機会が事前に提供されます。 F現地での研修の合間(及び選挙監視ミッション終了後。詳しくは日程表をご覧ください。)に、時間が許す範囲で、シリア難民などの中東難民の生活実態や状況を把握する調査も行い、その調査結果に基づいて本来の選挙監視ミッションとは別に、人道支援活動も行う予定です。 【選挙監視業務について】 ・選挙監視ミッションというのは「国際的な監視要員のプレゼンスにより、違反行為を抑止するための『静かな見守り業務』」です。 ごく稀ですが、仮に違反行為を遭遇、発見しても、種類によっては違反の背景を質問したり、通報することは可能ですが、直接取り締まったりするミッションではありません。「違反抑止のための『静かな見守り』」が主たる業務である点を十分に理解の上で参加をお願いします。 ・本会のこの選挙監視ミッションは、セルビア政府の中央選挙コミッションへの登録と承認によって行われる、公式選挙監視ミッションです。 ・基本的には原則3名を1チームとして編成し、そこに現地コーディネーターを加えた4名のチームで活動を行います。 ・選挙監視業務は、おおむね次のフェーズに別れます。 (1)選挙前の国の政治経済情勢、選挙関連状況把握、選挙法の理解、選挙当日の危機管理などシミュレーション (2)選挙前日までの投票所設置、投票用紙等物資移送及びその周辺状況の把握 (3)選挙当日の投票所の状況把握と問題発生時の対応及びその評価 (4)投票所から開票所までの移送状況把握と問題発生時の対応及びその評価 (5)選挙プロセス全体の評価等 (6)本会としての選挙監視全般の評価 ・1日の活動の流れは、おおむね、次のような日程です。 朝食→全体ブリーフィング→担当地域に移動して各チームでの日々の監視活動→全体ブリーフィング→翌日の活動の検討、準備→夕食→各自準備など 【選挙監視要員の参加要件】 <基本的な考え方> ・高校卒業の年齢以上であること。国籍、学歴、経験は原則として問いません。 ・旧ユーゴスラビア地域をはじめとした、旧社会主義国の民主化支援、選挙監視、少数民族、貧困、格差、平和構築などの課題に関心があり、全日程参加可能な者。 ・英語による業務遂行が可能なことが望ましいですが、本会では国際社会での実務やフィールド経験を積むことにも主眼を置いているので、役割分担の調整によって語学力が不足する場合でも参加できることもありますので、不明の点はお問い合せください。 ・現在の居住地域は原則的には問いません。なお、日本以外の居住地の方には、研修要件の緩和が行われますが、詳しくは以下の該当部分を良くお読みください。 ・国籍は問いませんが、日本国籍者以外については、対象国や途中経路国の査証取得が難しいと判断した場合は参加できない場合もあります。 ・本会は国際社会での活動経験を積んで頂くことも大きなミッションしていますので選考は原則として行いません。ただし、動機作文の内容が著しく適性を欠くと判断した場合は、選考を行う場合もあります。 <特 記 事 項> ・紛争後社会の民主化支援という大きな目的に合致しない、例えば文化人類学的な調査、下見などを目的とした参加はご遠慮願います。詳しくは面談時にお伺いします。 ・研究目的などの「目的外参加は原則として認めません」。現地に入って何らかの他のミッションがある場合には、事前によくお問い合せください。 ・メンバーには「グループワークが円滑に可能な状態であること」が求められます。一般的に身体的な何らかの障害をお持ちでももちろん参加は可能ですが、グループワークに支障が出る特殊な何らかの障害をお持ちの方は、必ず事前にお申し出ください。 また、何らかの理由で現地で適切な配慮や支援ができないと判断した場合や、ミッションの達成に著しく障害になると判断した場合は、別メニューのミッションまたはミッションから離脱して帰国頂く場合があります。 ・選挙監視ミッションを途中放棄するような、目的以外の参加は、厳にご遠慮ください。 【事前研修要件】 <日本から参加するメンバーの研修要件> ・出発前日からの直前研修(東京・詳細は後日発表)に全日程参加すること。なお日程や場所は、全員参加が可能なように調整を行う予定です。万一参加できない場合や遠方の場合は、スカイプでの参加をお願いします。 <日本以外から参加するメンバーの研修要件> ・チームビルディングの観点から、事前の日本国内研修にスカイプ等の手段で参加を原則とします。その他についてはお問い合わせください。 【留意点】 ・ミッションオペレーションの都合上、インターンは全員まとまって活動するものとします。 ・選挙監視活動を行う行政区の決定は、民族構成、政党状況などを総合的に勘案して、国民議会事務局への公式監視要員申請までに決定します。現時点では、少数派アルバニア系住民居住区を考慮していますが、状況を見ながら判断します。詳しくは、意思表示後に情報提供します。 【参加意思表示】 ・ウェブサイト上に提供された情報と関心表明後に提供される各種詳細情報を全て読み、その後のコミュニケーションや面談またはスカイプ、電話等で十分に活動を理解の上で、意思表示をお願いします。意思表示は、600字以上の「参加動機作文」提出をもって行います。 ・意思表示後の意思撤回はもちろん可能ですが、意思表示があり次第、班編制や現地の受け入れ体制等手配に入っていきます。 もし撤回の可能性がある場合は、意思表示を控え、課題や疑問点を納得いくまで十分に確認した上で意思表示をお願いします。 ・意思表示の撤回の場合は、撤回の理由書を添えて、文書で行ってください。 ・意思表示後、意思撤回までに手配等で要した実費を請求する場合があります。ご注意ください。 【活動参加促進と活動後キャリアへの配慮について】 ・本会は、参加者の所属する教育機関(大学、大学院等)や職場への公文書の発行等を通じて、出席扱いや公休などを取りやすい側面支援を行う用意があります。詳しくはお問い合せください。 ・活動終了後には、希望に応じて本会から活動従事証明書を発行することが可能です。希望者はご相談ください。 【関心表明・意思決定等締め切り】 ○一報を頂ければ、締め切りは柔軟に対応できる場合もあります。お問い合わせください。 <関心表明> 3月27日(日) <意思決定> 3月28日(月) 【参加日程概要(予定)】 ○旅程概要は参加者の動向、活動地動向などによって一部変更になる可能性があります。 ○日程短縮は原則として認められません。日程延長に関しては、関心表明後予め十分に相談をお願いします。 4月13日(水)国内直前合宿(予定) 14日(木)深夜 日本組出発 15日(金)日本組他 ベオグラード集合、公式監視員証認証手続 16日(土)現地研修開始、チームビルディング 17日(日)選挙監視担当地域に移動 18日(月)研修 19日(火)活動地でのコーディネーターらと顔合わせ、選挙監視準備 20日(水)予備日(研修等準備は継続)、休息日 21日(木)選挙監視準備 22日(金)選挙監視準備、各国監視団と意見交換、危機管理対策等最終確認 23日(土)選挙準備作業、関係物品(投票用紙等)最終確認 24日(日)選挙施行日、選挙監視 25日(月)ミッション終了、ベオグラード移動 26日(火)各人帰国の途に 27日(水)日本帰着 【中東難民支援可能性調査に引き続き参加の場合】 ○本会では、2013年12月よりマケドニア、セルビアに押し寄せる中東難民の支援活動を行ってきました。 選挙監視ミッション終了後に、希望者は引き続き支援可能性調査と支援に参加が可能です。 15年11月と12月の活動の様子(概要)については、中東難民支援特集FACEBOOKをご覧ください。 また、最近の中東難民に関する記事も次を参照してください。 「Balkan countries shut borders as attention turns to new refugee routes」は、こちらをご覧ください。 「Slovenia, Serbia place new restrictions on migrants' entry」は、こちらをご覧ください。 25日(月)マケドニアでの公式認証手続き、ブリーフィング、支援内容ブリーフィング 26日(火)マケドニア・ローカルNGOとの協議など 27日(水)マケドニア側国境で調査、支援、フォローアップ活動 28日(木)セルビア・ローカルNGOと医療機関支援フォローアップ 11月、12月調査、支援時の議論のフォローアップ 29日(金)マケドニア→セルビア 移動 30日(土)セルビア内コソボからの避難民イースター支援 5月 1日(日)セルビア正教イースター、日程未定、予備日 2日(月)追加支援日程終了、ベオグラード移動、帰国の途へ 【参加費用について】(最終決定までには変更の可能性がありますので、ご留意ください。) ・参加に必要な費用は大きく分けて「渡航費用(実費。居住地、航空会社によって異なる。)」「参加費(定額)」「個別費用(食費、海外旅行傷害保険、個人的な費用)」の3種類になります。 <渡航費用> 仮にエティハド航空(成田発着〜アブダビ経由〜ベオグラード)の空席が確保できれば、日本と現地往復はおおむね8.5万円程度(空港使用料や燃油サーチャージ等全てを含む)です。また、実際に予約発券する4月1日以降に燃油サーチャージ額の変更または撤廃が予定されているため、変更となる可能性があります。 また、中部発着のエティハド航空も利用の可能性があります。 航空券手配時点での他の空席可能性については、お問い合せください。航空券価格のほかに5000円程度の発券手数料が必要になります。 日本以外から参加される方は、各自で予定や価格をお調べください。 本会の調査では欧州内移動の場合は、おおむね3〜5万円程度(空港使用料や燃油サーチャージを含む)で往復可能なようです。詳しくは別途ご相談ください。 航空会社のマイレージプログラムの無料航空券を利用しても確保できる場合もあります。その点も相談に乗ります。 <参加費> 参加費は、食費、海外旅行傷害保険料、個人的経費などを除く、現地入りしてから出国するまでの現地で必要な一切の経費を含みます。 参加費概算額は参加日程によって異なります。 16.5万円。これは4月15日ベオグラード合流、4月26日帰国の場合の、選挙監視ミッション標準参加日程13日間の参加費です。異なる合流となる場合は、事前によくご相談ください。 なお、引き続き4月25日から5月2日までの中東難民支援ミッションに参加の場合は、1日7000円程度の追加参加費が必要になります。詳しくはお問い合せください。 なお、本会の参加費は、海外での活動、特に専門的なミッションには様々な出費リスクが伴うことと、本会代表者が現地に出向くことを考慮して、本会では参加費という固定費の形で徴収し、急速な円安などのリスクも含めて全てのリスクを本会が吸収し、参加者には参加費以上の負担をさせないようなシステムを採用しています。 参加費には、以下に例示する程度の食費、保険料、事前研修費用が含まれていませんのでご注意ください。) <食費> おおむね1日10ユーロ(1300円)程度とお考えください。実際にはこれより下回る出費になります。 <海外旅行傷害保険> 海外旅行傷害保険については、詳しくは意思決定後ご案内しますが、クレジットカードに自動付帯されている海外旅行傷害保険でも十分に対応できます。その場合は追加負担はありません。なお日本在住者以外は、ご自分または居住国の海外旅行傷害保険を利用することになります。 新たに加入する場合でも、損保ジャパン等のウェブ加入専用海外旅行傷害保険の場合約10日間程度で5000円程度とお考えください。 【コソボ政府とセルビア政府とによる、EU主導の歴史的合意と今後について】 2013年4月19日(金曜日)にブリュッセルで、EU主導の形でベオグラード政府とプリシュティナ政府による首脳同士の会談で、「北コソボセルビア人コミュニティ/アソシエーション」が合意されました。 セルビア側からでない客観報道の「バルカンインサイト」はこちらをご覧ください。 「欧州自由ラジオ/ラジオリバティ」はこちらをご覧ください。 AFPによる日本語報道はこちらをご覧ください。 日本語の解説は、JICAニュースレター(PDF形式)はこちらをご覧ください。 「European Charter of Local Self-Government」については、こちらをご覧ください 【各国の位置関係について】 本会のフィールドであり、旧ユーゴスラビア諸国の位置関係、民族の分布関係などの地図などを以下にまとめました。 【旧ユーゴスラビア各国と周辺国の位置関係】 ←Clickで拡大 赤とピンクがセルビアです。 【周辺国位置関係】 セルビア周辺の位置関係です。 【連絡先等】 ・問い合わせや関心表明は、問い合わせフォームをご利用ください。 ・直接電子メールは、<jniv@nifty.ne.jp>宛お送りください。 ・電話は、03−3824−4011(午前10時〜午後8時。不在時転送あり)にご連絡ください。
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