■ マケドニア中東難民、コソボ難民支援「難民支援ミッション」と「平和首長会議加盟促進ミッション」など 「9月支援実施班」インターン募集について ■ |
<募集要項 概要(7月27日版)>
○また、コソボでは10月22日(日)に、任期満了に伴う4年ぶりの地方選挙(首長と地方議会議員選挙)が行われ、選挙監視ミッションを編成します。ミッションの概要は、同じくこちらをご覧ください。 ○以下を良くご覧の上、関心がある方はまずは「関心表明」をお願いします。質問も歓迎します。 ○「関心表明」は、こちら(問い合わせフォーム)からお願いします。 【関心表明、意思決定について】 ・関心表明後、参加までの手順は次の通りです。 「関心表明」→ 「詳細なインフォメーションペーパー(添付ファイルにて)提供」→ 「面談(首都圏の場合)またはスカイプなどでの面談(海外及び日本国内遠方)」→ (関心表明者が複数の地域によっては、説明会開催予定。詳しくはお問い合わせください。) 「意思決定」→ 「メーリングリスト構築、各種情報提供」→ 「ブリーフィングとチームビルディング」 「インターン活動」→ 「事後評価・活動記録作成」 【現 状 解 説】 国際ボランティア連絡会議がフィールドとしている、セルビア、コソボ、マケドニアには次のような難民、避難民問題が存在します。 1.シリア、イラクなどから欧州を目指し、2014〜15年に大量発生した難民のうち、欧州の相次ぐ国境閉鎖(16年3月)で、経由地だったマケドニアやセルビアに身動きがとれずに滞留している難民と、何らかの方法、理由で新たに流入した難民。 2.1999年のコソボの国連暫定統治開始前後(1999年6月)にコソボからセルビアに逃れて滞留しているセルビア系難民。 3.1999年のコソボの国連暫定統治開始前後や、2004年3月のミトロビツァ暴動後にコソボ内で避難先を見つけて滞留している、セルビア系国内避難民。 特に上記1.の国境閉鎖で身動きが取れずに滞留している難民は、セルビア、マケドニアだけで数千人を数えます。 欧州の国境閉鎖施策の背景には、5月のフランス大統領選挙でも争点となった難民・移民排斥を訴える極右政治勢力の台頭が顕著のため、難民・移民に寛容な政党も選挙対策や対抗上厳しい対応となっている場合がほとんどです。 一昨年のパリや、昨年のブリュッセルでのテロがそれらを加速しています。 本会では、2013年12月よりこの問題にいち早く着目して以来、従来のプロジェクトに加え、支援可能性調査に基づいて支援を行い、一時収容施設の待遇の改善、施設を抱える自治体への日本からの支援促進などの活動を継続してきました。 特に15年9月には支援可能性の緊急調査を行い、引き続き11月、12月に調査と支援を行いました。2016年は、6月、9月、12月、2017年は3月に支援を継続しています。 刻々と変化してきたセルビア、マケドニアでの現在の状況は、紛争や迫害を逃れてこの地域に到着したものの「行き場を失い長期滞在の可能性が出てきた」という状況になり、悪い意味で安定し、未来の見えない状況となっています。 この状況を踏まえて、昨年6月、9月、12月、今年は3月に国境地域に滞留する難民対象に支援活動を行いました。 この状況において、引き続き支援を行いながら、同時に新たな支援の可能性を探りつつ、支援実施とより広範な調査ミッションをお手伝いくださるインターンを広く募集します。 現状の日本語報道は、以下をお読みください。 日々刻々と状況が変化するので、検索結果という形でご覧ください。 こちらからの検索結果をご覧ください。 現状の英語報道は、日々刻々と状況が変化するので、検索結果という形でご覧ください。 こちらの検索結果をご覧ください。 また、国連OCHAの特集「Europe Migrant and Refugee Snapshot, October 2016」も参考にしてください。 詳細図表(PDF形式):「Europe Migrant and Refugee Snapshot, October 2016: European Mitigation Efforts, Migrants and Asylum Seekers in Frontline States」はこちらをご覧ください。 UNICEFによる最新の「Refugee and Migrant Crisis iRen Europe Humanitarian Situation Report # 23」(PDF形式)もあわせてご覧ください なお、今年3月に実施した本会インターンシップの募集要項は、こちらをご覧ください。(ただし、中東難民をめぐる状況は大幅に変化しています。) <関連図表> 【EU諸国国境閉鎖と難民滞留の背景にある、移民排斥を主張する極右政治勢力の欧州内台頭について】 ←Clickで拡大 【現地からの緊急アピール(2015年8月)】 ○2013年12月から共にこの問題を扱ってきた、本会のパートナーNGO「Asylum Protection Center(APC)」のジュロビッチ代表から、アピールが当時届きました。 2015年にセルビアから届いた、緊急アピールを募集要項にこれまで掲載してきましたが、メッセージ部分を次のサイトに移行しました。 【セルビア南部国境の町、プレシェボでの支援活動の様子(2015年9月)】 この状況も、EU各国の国境閉鎖施策(16年3月)に伴って現在ではかなり異なっていますが、15年当時の1日あたり数千人が通過した状況を想像して頂くために、引き続き掲載しています。 (「大きいサイズで見る」をクリックすると、サイズが大きくなり、様子が理解できます。) 【セルビア南部国境の町、プレシェボでの給食支援活動<1>】 【セルビア南部国境の町、プレシェボでの給食支援活動<2>】 【給食支援を受けた子どもたち(セルビア南部プレシェボ)】 【支援を受ける子連れの家族(セルビア南部プレシェボ)】 【<9月支援班>の主な活動内容と役割分担(予定・順不同)】 ★留意点:マケドニア、セルビアに滞留している中東難民を取り巻く国境付近の状況は日々刻々と変化します。 活動開始時点での状況の変化により、活動内容が変化することがあります。詳しくは、関心表明後に配布するインフォメーションペーパーや、面談時(スカイプを含む)の情報に留意してください。 通常の難民支援活動と並行して、核軍縮支援・平和構築活動の一環として新たに「平和首長会議加盟促進」活動を行います。 今年7月国連では、核兵器保有国と日本を除き、核兵器禁止条約が採択されました。 採択に関連する国連広報センターの記事は、こちらをご覧ください。 原子爆弾の実際の使用による唯一の被爆国日本がこの条約に加わらなかったことは、破廉恥、非常識かつ外交的汚点であり、末代までの恥とも呼べる暴挙です。 本会代表幹事須田と長らく親交のあった、原爆乙女のおひとり「山岡ミチコ」さんの追悼記事(朝日新聞 2013年3月23日)は、こちらをご覧ください。 独善的政策が懸念されるアメリカ・トランプ政権は、オバマ政権時代の核兵器軍縮(ノーベル平和賞受賞理由であった)を後退させるという関連記事は次のとおりです。 「トランプ大統領、「核兵器のない世界」目標を見直しへ」はこちらから 「米議会にトランプ大統領の「核先制攻撃」制限法案:「核戦略論議」沸騰へ」はこちらから これらの記事でも明らかなように、冷戦時代の核拡散競争を想起させられます。 この国際的状況と、被爆国日本における語り部の高齢化や、忘れられつつある被爆の実相や記憶が薄らいでいく現状も踏まえて、世界中の核兵器廃絶を目指す自治体首長(市長など)で組織されている、平和首長会議への加盟促進活動をマケドニア及びコソボで行います。 平和首長会議(Mayors for Peace)については、こちらをご覧ください。 ・活動の大きな柱は、次の通りです。 @マケドニアのセルビア国境地域に滞留する難民の子どもたちや家族に対する、社会心理的支援活動(主に野外での運動、遊び)と、関連する支援の可能性調査の継続 AローカルNGOの現在のニーズヒアリング、意見交換、ヒアリング内容と日本政府支援の枠組みとの再調整 B日本から持参した支援物資などの配布と今後の調達態勢支援 C国際社会、EU、日本国内などへの情報発信方法の検討と実施準備 D調査内容、現地の状況などをSNSで公開方法の検討と実行 Eマケドニア及びコソボで「平和首長会議加盟促進」活動 Fインターン各自の関心分野などを考慮した支援の可能性調査 【このインターンシップの特徴】 @本会は、1995年以来22年以上にわたり、旧ユーゴスラビア地域に特化して支援活動を継続しています。地域や難民問題を熟知したアドバンテージを生かして、バルカン半島に滞留するシリア、イラクなどからの中東難民に社会心理的支援を実施しつつ、引き続きどのような支援が可能かを調査、実施していきます。 A国際社会に関心を持つ日本の青年が、紛争後コミュニティにおける難民などの人道支援活動に参加する機会は、残念ながら極めて少ないと言わざるを得ません。国際社会で日本人が圧倒的に欠けているとされる、フィールド(現場)経験を積む貴重な機会です。 B激烈な民族紛争を経験した地域において、地域の特性や課題を十分に認識した本会でしかできない、支援可能性調査や人道支援を通じて、国際社会と共に平和構築、民族融和、民主化支援の一端を担いながら、この地域特有の問題について理解促進を行います。 【このプログラムにインターンとして参加する場合の活動内容】 ・支援の現場では、支援計画の準備と実施、関係するコミュニケーションのみならず、支援と調査項目の設定、論点整理、聞き取り事項の整理、精査、記録などの業務を行います。 ・この他、各人の経験、関心、語学力、背景などによって、役割分担を行います。 ・役割分担は、ブリーフィング時に各自の語学力、関心等によって決定します。 【インターンの参加要件】 <基本的な考え方> ・高校卒業の年齢以上であること。国籍、学歴、経験は原則として問いません。 ・欧州や旧ユーゴスラビアの難民・避難民問題、民主化支援、貧困、格差、平和構築や、難民問題全般に関心があり、全日程参加可能な者。 ・英語による業務遂行が可能なことが望ましいですが、本会では国際社会での実務やフィールド経験を積むことにも主眼を置いているので、語学力が不足する場合でも役割分担の調整によって参加できることもありますので、不明の点はお問い合せください。 ・現在の居住地域は原則的には問いません。なお、日本以外の居住地の方には、研修要件が緩和されます。詳しくは以下の該当部分を良くお読みください。 ・国籍は問いませんが、日本国籍以外の方については、対象国や途中経路国の査証取得が難しいと判断した場合は参加できない場合もあります。 ・本会は国際社会での活動経験を積んで頂くことも大きなミッションしていますので選考は原則として行いません。ただし、参加意思決定時に提出される動機作文の内容が著しく適性を欠くと判断した場合は、選考を行う場合もあります。 <特 記 事 項> ・メンバーには「グループワークが円滑に可能な状態であること」が求められます。一般的に身体的な何らかの障害をお持ちでももちろん参加は可能ですが、グループワークに支障が出る可能性がある何らかの障害をお持ちの方は、必ず事前にお申し出ください。 また、何らかの理由で現地で適切な配慮や支援ができないと判断した場合や、ミッションの達成に著しく障害になると判断した場合は、別メニューのミッションまたはミッションから離脱して頂く場合があります。 【事前研修について】 ・事前研修は資料を読み、理解し、メーリングリストで各自が発言、発信する作業が中心となります。 ・スカイプ等を使った音声でのブリーリングとコミュニケーションは、適宜行います。 ・特に首都圏在住者は、直接顔をあわせるミーティングを数回予定しています。 【その他】 ・授業に欠席する場合などの取り扱い依頼を行う公文書(日本語、英語)の発行なども可能です。ご相談ください。 ・【重要】但し、授業の単位認定にかかる証明書等の発行については、事前の必要で十分な情報提供がない場合は、対応できませんので、「必要かつ十分な『書面での』『事前の』情報提供」に、「特段の留意」をお願いします。 【参加意思表示】 ・ウェブサイト上に提供された情報と関心表明後に提供される各種詳細情報を全て読み、その後のコミュニケーションや面談またはスカイプ、電話等で十分に活動を理解の上で、意思表示をお願いします。意思表示は、600字以上の「参加動機作文」提出をもって行います。 ・意思表示後の意思撤回はもちろん可能ですが、意思表示があり次第、班編制や現地の受け入れ体制等手配に入っていきます。もし撤回の可能性がある場合は、意思表示を控え、課題や疑問点を確認した上で意思表示をお願いします。 ・意思表示の撤回の場合は、撤回の理由書を添えて、文書で行ってください。 ・意思表示後、意思撤回までに手配等で要した実費を請求する場合があります。ご注意ください。 【関心表明・意思決定等締め切り】 <関心表明> 8月6日(日) <意思決定> 8月7日(月) (*事情があればそれぞれの期日は延長可能です。お問合せください。) 【参加日程概要(予定・7月27日現在)】 ○交通の利便性からベオグラード(セルビア)着、発を基本にしています。 ○旅程概要はフライトの空席状況によって一部変更になる可能性があります。 ○日程の短縮、特に標準参加日程終了後の滞在延長に関しては、関心表明後予め十分に相談の上、意思疎通をお願いします。 9月 1日(金)日本発→機中泊 2日(土)ベオグラード着(またはベオグラード集合) ベオグラードにてブリーリング開始 3日(日)ブリーフィング、チームビルディング、平和首長会議論点整理 4日(月)ベオグラード→クラリイェボ移動 午後 コソボからのセルビア系難民支援 実施 5日(火)クラリイェボ→コソボ 移動 6日(水)〜7日(木) 主にグループ別活動 平和首長会議グループ 加入促進活動 セルビア系国内避難民支援グループ 支援実施 8日(金)コソボ→マケドニア移動、マケドニア政府活動認証手続き等 9日(土)マケドニアでの中東難民支援 実施 10日(日)マケドニアでの中東難民支援 実施 11日(月)平和首長会議 加入促進活動 マケドニア→セルビア移動 12日(火)ベオグラードから各自帰国の途へ【標準参加日程終了】 振り返り、活動延長希望者へのブリーリング 13日(水)活動延長希望者、活動開始 〜20日(水)頃(詳細日程は意思決定後調整)まで、希望者は活動延長、帰国へ 【活動延長に関する留意事項】 ・標準参加日程終了後の活動延長については、過去の課題を踏まえて、 (1)3名以上の希望者が延長を希望し、(2)語学力、コミュニケーション能力が必要十分なメンバーが確保できた上で、(3)活動継続の動機付け、明確な目的意識があることなどが条件となります。 詳しくは、関心表明後に相談してください。 【参加費用について】 ・参加に必要な費用は大きく分けて「渡航費用(実費。居住地、利用航空会社によって異なる。)」「参加費(定額)」「個別費用(食費、海外旅行傷害保険、個人的な費用)」の3種類になります。 <渡航費用> 発着地となるセルビア・ベオグラードには、エティハド航空(成田または中部発着、アブダビ経由)またはカタール航空(成田または羽田発着、ドーハ経由)場合、日本とベオグラード往復は約11万円程度(空港使用料や燃油サーチャージ等全てを含む)。 航空券総額のほかに5400円程度の発券手数料が必要になります。 日本以外から参加される方は、各自で予定や価格をお調べください。 本会の調査では欧州内移動の場合は、おおむね3〜4万円程度(空港使用料や燃油サーチャージを含む)で往復可能なようです。詳しくは別途ご相談ください。 航空会社のマイレージプログラムの無料航空券を利用しても確保できる場合もあります。その点も相談に乗ります。 <参加費> 参加費は、食費、海外旅行傷害保険料、個人的経費などを除く、現地入りしてから出国するまでの現地で必要な一切の経費を含みます。 参加費概算額は参加日程によって異なります。 15.9万円。これは9月2日(土)ベオグラード合流、9月12日(火)離脱の場合の、標準参加日程11日間の参加費です。(活動延長時の経費は別途算出します。) なお、本会の参加費は、海外での活動、特に専門的なミッションには様々な出費リスクが伴うことと、本会代表者が現地に出向くことを考慮して、本会では参加費という固定費の形で徴収し、急速な円安などのリスクも含めて全てのリスクを本会が吸収し、参加者には参加費以上の負担が生じないシステムを採用しています。 なお、参加費には、以下に例示する程度の食費、保険料が含まれていませんのでご注意ください。) <食費> おおむね1日10ユーロ(1300円)程度とお考えください。 <海外旅行傷害保険> 海外旅行傷害保険については、詳しくは意思決定後ご案内しますが、クレジットカードに自動付帯されている海外旅行傷害保険でも十分に対応できます。その場合は追加負担はありません。なお日本在住者以外は、ご自分または居住国の海外旅行傷害保険を利用することになります。 新たに加入する場合でも、損保ジャパン等のウェブ加入専用海外旅行傷害保険の場合約12日間程度で5000円程度とお考えください。 【各国の位置関係について】 旧ユーゴスラビア諸国の位置関係、民族の分布関係などの地図などを以下にまとめました。 【旧ユーゴスラビア各国と周辺国の位置関係】 ←Clickで拡大 赤とピンクがセルビア、水色がマケドニア、茶色がコソボです。 【コソボとその周辺の民族分布図(参考)】 ←Clickで拡大 コソボ北部のグレー色の地域が、セルビア系住民が圧倒的多数を占め、セルビア政府が実効支配してきた地域です。 【周辺国位置関係】 ←Clickで拡大 セルビア、マケドニア、コソボ周辺の位置関係です。 【連絡先等】 ・問い合わせや関心表明は、問い合わせフォームをご利用ください。 ・直接電子メールは、<jniv@nifty.ne.jp>宛お送りください。 ・電話は、03−3824−4011(午前10時〜午後8時。不在時転送あり)にご連絡ください。
−−−−−「国際ボランティア連絡会議」−−−−−
・住所:〒116-0013 東京都荒川区西日暮里3−6−14−1102 ・電子メール:jniv@nifty.ne.jp ・事務局電話:03-3824-4011(10am-8pm) |