■ 6月11日執行  コソボ国会
臨時総選挙監視ミッション インターン募集について ■




<募集予定 概要(5月13日版)>


「本会の支援活動の基本的な考え方について」及び17年7月以降の支援ミッションの概要は、こちらをご覧ください

○このウェブサイトは、コソボ国会での不信任決議可決に伴って行われる臨時総選挙監視ミッションについての募集要項です。

○以下を良くご覧の上、関心がある方はまずは「関心表明」をお願いします。質問も歓迎します。

○「関心表明」は、こちら(問い合わせフォーム)からお願いします。



【関心表明、意思決定について】
・このサイトを読み関心を持った方は、関心表明をお願いします。関心表明は、こちら(問い合わせフォーム)からお願いします。

・関心表明後の手順は次の通りです。
「関心表明」(問い合わせフォームをご利用ください。)→
「詳細なインフォメーションペーパー提供」→
「説明会(首都圏の場合)またはスカイプなどでの面談(海外及び日本国内遠方)」→
「意思決定」→
「メーリングリスト構築、各種情報提供」→
「事前研修」→
「直前研修(日本及びベオグラードで実施予定)」→
「インターン活動」→
「事後評価・活動記録作成」


【今回の臨時総選挙の背景について】
・コソボ国会の任期は4年で、来年6月まででした。さまざまな課題に反対する野党と、政権連立与党の急進勢力の一部が穏健派の首相への不信任決議が可決され、コソボ国会(一院制 120名)が去る5月10日に解散されました。
 不信任案可決と議会解散→臨時総選挙の背景は、検索結果からご覧ください。

 詳しい報道(ビデオ報道もあります)は、EURONEWS「KOSOVO GOVERNMENT FALLS AFTER NO-CONFIDENCE VOTE」はこちらから。

・コソボ憲法では、議会解散後30日〜45日以内に総選挙を行うとされていますが、コソボの9割以上のイスラム教徒にとって極めて重要な宗教行事である断食月(ラマダン)が6月25日まであるため、実施は先延ばしされるものと考えられていましたが、臨時総選挙執行日程は6月11日です。
 タイトな準備日程ですが、2010年、2014年に監視ミッションを編成した経験を活かして、今回もミッションを編成します。
 その点を十分理解の上で、まずは関心表明をお願いします。
 なお、参加意思表示までは、関心表明者には何のコミットメントもありませんので、関心をお持ちの方は、関心表明をお願いします。


【本会の選挙監視インターンシップの特徴】
@特に紛争後の領土帰属に民族間の争いがあるコソボ・セルビアについては、国交正常化のための話し合いはほとんど進んでいませんでしたが、2013年4月の歴史的「ブリュッセル合意」によって、コソボとセルビアの対話が少しずつ促進されつつあります。
 ブリュッセル合意後には、2013年11月に地方議会と首長の選挙が、2014年5月に総選挙が全ての民族が参加してほぼ問題なく実施されました。
 本会は、その2回と、2010年のコソボ総選挙を加えて、過去3回に選挙監視インターン派遣を行いました。
 今回のコソボ総選挙の公正な実施は、2013年以降重ねられてきたブリュッセル合意の履行を見通す上で重要な試金石と言えます。
 日本の青年を中心とした選挙監視インターンが「アジア唯一のプレゼンス」として参加し、国際社会の一員として適正な選挙の一翼を担うことは、大きな意義があります。

A国際社会に関心を持つ日本の青年が、紛争後コミュニティにおける民主化支援の一形態である選挙監視ミッションに参加する機会は極めて少ないと言わざるを得ません。国際社会で日本人が圧倒的に欠けているとされる、フィールド(現場)経験を積む貴重な機会です。

B激烈な民族紛争を経験した地域において、地域の特性や課題を十分に認識した本会でしかできない、草の根的選挙監視業務を通じて、国際社会と共に平和構築、民族融和、民主化支援の一端を担いながら、理解の促進を行います。

C教育訓練とチームビルディングが、選挙監視ミッションの成功のカギを握ります。
 特に学識、経験が少ない学部生については、現場での選挙監視活動がより有意義になるように、様々なコミットメントがあり、様々な学びの機会が事前に提供されます。

D選挙監視ミッション終了後に、希望者はコソボ難民への生活必需物資などの人道支援活動も行う予定です。


【選挙監視業務について】
・選挙監視ミッションというのは「国際的な監視要員のプレゼンス」により、違反行為を抑止しるための「静かな見守り業務」です。
 稀ですが、仮に違反行為を遭遇、発見しても、種類によっては違反の背景を質問することはありますが、直接取り締まったりするミッションではありません。「違反抑止のための見守り」が主たる業務である点を十分に理解の上で参加をお願いします。

・本会のこの選挙監視ミッションは、コソボ政府の中央選挙コミッションへの登録と承認によって行われる、公式選挙監視ミッションです。

・基本的には3名(または2名)を1チームとして編成し、そこに現地コーディネーターを加えた4名(または3名)のチームで活動を行います。

・各人の経験、関心、語学力、背景などによって、3名一組のグループ編成を通じて役割分担を行います。

・役割分担は、ブリーフィング時に各自の語学力、関心等によって決定します。

・選挙監視業務は、おおむね次のフェーズに別れます。
(1)選挙前の国の政治経済情勢、選挙関連状況把握、選挙法の理解、選挙当日の危機管理などシミュレーション
(2)選挙前日までの投票所設置、投票用紙等物資移送及びその周辺状況の把握
(3)選挙当日の投票所の状況把握と問題発生時の対応及びその評価
(4)投票所から開票所までの移送状況把握と問題発生時の対応及びその評価
(5)開票状況の状況把握
(6)選挙全体の評価と評価結果の公表等
(7)本会としての選挙監視全般の評価


・選挙監視ミッションの現場に入ってからの1日の活動の流れは、おおむね次のような日程です。
 朝食→全体ブリーフィング→担当地域に移動して各チームでの日々の活動(または研修)→全体ブリーフィングと情報共有→翌日の活動の検討、準備→夕食
 選挙当日は早朝から深夜までの活動になり、昼間に長めの休息をとります。


【選挙監視要員の参加要件】
<基本的な考え方>
・高校卒業の年齢以上であること。国籍、学歴、経験は原則として問いません。

・旧ユーゴスラビア地域をはじめとした、旧社会主義国の民主化支援、選挙監視、少数民族、貧困、格差、平和構築などの課題に関心があり、全日程参加可能な者。

・英語による業務遂行が可能なことが望ましいですが、本会では国際社会での実務やフィールド経験を積むことにも主眼を置いているので、役割分担の調整によって語学力が不足する場合でも参加できることもありますので、不明の点はお問い合せください。

・現在の居住地域は原則的には問いません。なお、日本以外の居住地の方には、研修要件の緩和が行われますが、詳しくは以下の該当部分を良くお読みください。

・国籍は問いませんが、日本国籍者以外については、対象国や途中経路国の査証取得が難しいと判断した場合は参加できない場合もあります。

・本会は国際社会での活動経験を積んで頂くことも大きなミッションしていますので選考は原則として行いません。ただし、動機作文の内容が著しく適性を欠くと判断した場合は、選考を行う場合もあります。


<特 記 事 項>
・紛争後社会の民主化支援という大きな目的に合致しない、例えば文化人類学的な調査、下見などを目的とした参加はご遠慮願います。詳しくは面談時にお伺いします。

・研究目的などの「目的外参加は原則として認めません」。現地に入って何らかの他のミッションがある場合には、意思決定前によくお問い合せください。

・選挙監視ミッションのメンバーには「グループワークが円滑に可能な状態であること」が求められます。一般的に身体的な何らかの障害をお持ちでももちろん参加は可能ですが、グループワークに支障が出る特殊な何らかの障害をお持ちの方は、必ず事前にお申し出ください。
 また、何らかの理由で現地で適切な配慮や支援ができないと判断した場合や、ミッションの達成に著しく障害になると判断した場合は、別メニューのミッションまたはミッションから離脱して頂く場合があります。

・選挙監視ミッションを自己都合で途中放棄するような、目的以外の参加は、厳にご遠慮ください。


【事前研修要件】
<日本から参加する者の研修要件>
・研修(東京を想定・詳細は後日発表)にできる限り参加すること。なお日程や場所は、全員参加が可能なように調整を行う予定です。万一参加できない場合や遠方の場合は、スカイプ、IP電話ソフトなどでの参加をお願いします。

<日本以外から参加する者の研修要件>
・チームビルディングの観点から、事前の日本国内研修にスカイプ等の手段で参加を原則とします。その他についてはお問い合わせください。


【参加意思表示】
・ウェブサイト上に提供された情報と関心表明後に提供される各種詳細情報を全て読み、その後のコミュニケーションや面談またはスカイプ、電話等で十分に活動を理解の上で、意思表示をお願いします。意思表示は、600字以上の「参加動機作文」提出をもって行います。

・意思表示後の意思撤回はもちろん可能ですが、意思表示があり次第、班編制や現地の受け入れ体制等手配に入っていきます。もし撤回の可能性がある場合は、意思表示を控え、課題や疑問点を確認した上で意思表示をお願いします。
・意思表示の撤回の場合は、撤回の理由書を添えて、文書で行ってください。
・意思表示後、意思撤回までに手配等で要した実費を請求する場合があります。ご注意ください。(2010年以降過去に1例だけそういう事案がありました。)


【活動参加促進と活動後キャリアへの配慮について】
・本会は、参加者の所属する教育機関(大学、大学院等)や職場への公文書の発行等を通じて、出席扱いや公休などを取りやすい側面支援を行う用意があります。詳しくはお問い合せください。

・活動終了後には、希望に応じて本会から活動従事証明書を発行することが可能です。希望者は事前にご相談ください。

【関心表明・意思決定等締め切り予定】

<関心表明> 5月21日(日)
<意思決定> 5月22日(月)(意思決定の若干の延長は可能です。お問い合わせください。)


【参加日程予定】
○旅程概要は参加者の動向、活動地動向などによって一部変更になる可能性があります。
○日程短縮は原則として認められません。日程延長に関しては、関心表明後予め十分に相談をお願いします。

6月 2日(金)夕方 日本発→機中泊
   3日(土)ベオグラード着(またはベオグラード集合) ベオグラードにてブリーリング
   4日(日)ブリーフィング、チームビルディング
   5日(月)ベオグラード→クラリイェボ(経由地)移動、研修@
   6日(火)クラリイェボ→コソボ 移動、研修A
   7日(水)研修B
   8日(木)現地コーディネーターとの顔合わせ
        担当地域選挙管理コミッションとの意思疎通
   9日(金)監視対象投票所選定、下見、確定
        投票所委員会メンバーとの意思疎通
  10日(土)各投票所ごとの関連物資保管状況監視、直前準備
  11日(日)選挙当日。選挙監視実施、開票監視
  12日(月)開票監視、監視結果公表、コソボ→クラリイェボ(経由地)移動
  13日(火)ベオグラードから各自帰国の途へ【ミッション終了】
  14日(水)日本帰着


【参加費用について】(最終決定までには変更の可能性がありますので、ご留意ください。)
・参加に必要な費用は大きく分けて「渡航費用(実費。居住地、航空会社によって異なる。)」「参加費(定額)」「個別費用(食費、海外旅行傷害保険、個人的な費用)」の3種類になります。

<渡航費用>
 仮にエティハド航空(成田発着〜アブダビ経由〜ベオグラード、中部名古屋発着もあります)の空席が確保できれば、日本と現地往復はおおむね10万円程度(空港使用料や燃油サーチャージ等全てを含む)です。

 日本以外から参加される方は、各自で予定や価格をお調べください。
 本会の調査では欧州内移動の場合は、おおむね3〜4万円程度(空港使用料や燃油サーチャージを含む)で往復可能なようです。詳しくは別途ご相談ください。
 航空会社のマイレージプログラムの無料航空券を利用しても確保できる場合もあります。その点も相談に乗ります。

<参加費>
 参加費は、食費、海外旅行傷害保険料、個人的経費などを除く、現地入りしてから出国するまでの現地で必要な一切の経費(全ての移動、宿泊、コーディネータ費用、通信機材など)を含みます。
 15.8万円。これは6月3日(土)ベオグラード合流、6月13日(火)離脱の場合の、選挙監視ミッション標準参加日程11日間の参加費です。ミッション成功に必須の事前研修日程が非常にタイトなために、この日程以外の日程での参加はご遠慮ください。「学部学生限定」で、宿泊先の一部をホステルや宿泊先のグレードを下げることで約1万円の割引ができる可能性があります。詳しくはお問い合せください。

 なお、本会の参加費は、海外での活動、特に専門的なミッションには様々な出費リスクが伴うことと、本会代表者が現地に出向くことを考慮して、本会では参加費という固定費の形で徴収し、急速な円安などのリスクも含めて全てのリスクを本会が吸収し、参加者には参加費以上の負担をさせないようなシステムを採用しています。

 なお、参加費には、以下に例示する程度の食費、保険料、事前研修費用が含まれていませんのでご注意ください。)

<食費>
 おおむね1日10ユーロ(1200円)程度とお考えください。

<海外旅行傷害保険>
 海外旅行傷害保険については、詳しくは意思決定後ご案内しますが、クレジットカードに自動付帯されている海外旅行傷害保険でも十分に対応できます。その場合は追加負担はありません。なお日本在住者以外は、ご自分または居住国の海外旅行傷害保険を利用することになります。
 新たに加入する場合でも、損保ジャパン等のウェブ加入専用海外旅行傷害保険の場合約12日間程度で5000円程度とお考えください。



【各国の位置関係について】
 旧ユーゴスラビア諸国の位置関係、民族の分布関係などの地図などを以下にまとめました。


【旧ユーゴスラビア各国と周辺国の位置関係】
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 赤とピンクがセルビア、水色がマケドニア、茶色がコソボです。




【コソボとその周辺の民族分布図(参考)】
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 コソボ北部のグレー色の地域が、セルビア系住民が圧倒的多数を占め、セルビア政府が実効支配してきた地域です。




【周辺国位置関係】
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 セルビア、マケドニア、コソボ周辺の位置関係です。





【<現地背景解説>セルビアとコソボの関係正常化のための「ブリュッセル合意」について】

 100万人以上の難民を生み、数万人の犠牲者を出したコソボ紛争(1998−99年)が終結してから既に18年となります。
 紛争当事者のセルビアとコソボの両者が、EUの仲介で2013年4月に両政府で合意された「ブリュッセル合意(関係正常化合意)」は、現在その履行が極めて遅いペースで行われています。
 インターンに参加するにあたり、この合意の理解も大切な事項です。

 その他、合意当時の報道は次の通りです。
 「バルカンインサイト」はこちらをご覧ください
 「欧州自由ラジオ/ラジオリバティ」はこちらをご覧ください

 AFPによる日本語報道はこちらをご覧ください
 日本語の解説は、JICAニュースレター(PDF形式)はこちらをご覧ください


【連絡先等】
・問い合わせや関心表明は、問い合わせフォームをご利用ください。
・直接電子メールは、<jniv@nifty.ne.jp>宛お送りください。
・電話は、03−3824−4011(午前10時〜午後8時。不在時転送あり)にご連絡ください。



−−−−−「国際ボランティア連絡会議」−−−−−
・住所:〒116-0013 東京都荒川区西日暮里3−6−14−1102
・電子メール:jniv@nifty.ne.jp ・事務局電話:03-3824-4011(10am-8pm)





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