田 村 義 雄 駐クロアチア日本大使による
クロアチア人女性職員への性的いやがらせ、婦女暴行に関しての本会の対応について
(2011年12月15日現在)



【問題の発端と背景】
 国際ボランティア連絡会議は、1995年紛争中のクロアチアで支援活動を開始しました。
 クロアチアは本会の活動の原点の国、土地であり、200名を超えるボランティアをクロアチアに送り、多くのクロアチアの人々やNGOに支えられて、難民支援、人道支援、平和構築支援活動を続けてきました。
 本会のクロアチアでの活動したボランティアの中には、難民問題のエキスパートの弁護士、本田麻奈弥さんや、国連事務局人道問題調整事務所(OCHA)の渡部正樹氏もいらっしゃいます。
 草の根無償資金協力も数件大使館を通じて行うことができました。

 ボランティア活動の延長で、1999年6月のNATO空爆終結直後に、民主党ミッションのお手伝いとして、岡田克也さん(元外務大臣)と藤田幸久さん(現財務省副大臣)をクロアチア経由でセルビア、ベオグラードまでお連れした縁もあります。当時ベオグラードにはクロアチア経由が最も安全なルートでした。
 当時は今は亡き大羽大使が着任されていました。大羽大使は自らハンドルを握り、クロアチア=セルビア国境まで見送ってくださり、ベオグラードから来た大使館員に引き渡しをしてくださいました。

 そのお世話になり、また縁の深いクロアチアで、耳を疑い目を覆うような駐クロアチア日本大使による現地クロアチア人職員へのセクハラまたは暴行、加えて飲酒運転、予算の不適切な利用と言う破廉恥な行為が行われているという報道を目にしました。


○端緒となった週刊ポストの記事は、こちらと、こちらを参照してください。

週刊ポスト続報「クロアチア外務省 在日大使館にセクハラ記事の翻訳送付指示」(2011年12月23日号)

週刊ポスト続報「クロアチア大使セクハラ 外務省の“恫喝”に大新聞沈黙した」(2011年12月23日号)


「セクハラで田村義雄駐クロアチア大使交代」(報知新聞)

「クロアチア大統領が欠席 セクハラ疑惑の大使主催の祝賀会」(12月13日付)

「駐ザグレブの日本大使の交代決定を報道―クロアチア国営通信」

○地元クロアチアの英字紙報道も当然ですがあります。
 Japan's ambassador sacked over sexual harassment

○その他英文のメディアでもニュースになっています。
 Japan to replace Croatia envoy over scandal: reports

 Japan to replace Croatia envoy over sex scandal: Reports

 Envoy to Croatia gets ax for sexual scandal

○当然ですが、現地語メディアでの報道も盛んになっています。ものすごい量の情報が発信されています!大使の写真入りです!
 Japan povla?i veleposlanika zbog seks-skandala

 Smenjen ambasador Japana u Hrvatskoj zbog seks skandala

 Zagreb: Ambasador Japana smenjen zbog seks skandala

 Smenjen ambasador Japana u Zagrebu

 Japan smenjuje ambasadora u Hrvatskoj zbog seks skandala

○当然と言えば当然ですが、英語や現地語以外にも記事が翻訳されています。
<インドネシア語>
 Dubes Jepang Untuk Kroasia Dipecat karena Pelecehan Seksual

<中国語>
 日本大使因性骚扰被调?

 日本大使因性骚扰遭调? 多次对女下属动手动脚

 現地語の翻訳には、Googleの翻訳機能をご利用ください。上のサイトの中にはクロアチア以外もありますが、クロアチア語で問題ありません。また、翻訳は一旦英語にした方が精度が良くなります。


【国会対応】
 あまりの破廉恥な行為であったことから、旧ユーゴスラビア地域唯一の日本のプレゼンスである本会として、大使の厳正な処分と被害者の名誉回復を訴える陳情書を急きょ作成して、本会代表幹事須田が、与野党の衆参両院議員、特に女性議員を回って、この問題の深層を訴えることを行っています。

 その結果、衆議院、参議院共にある議員から、質問主意書(国会法74条に定められた国会議員の書面による質問形式)の形にまとめるように依頼され、用意をしてきたところですが、残念ながら臨時国会は延長なく、12月9日に国会が閉幕して提出の機会を逃しました。

 関係議員と協議を行い、来年の通常国会での質問主意書提出することに致しました。

 提出予定の質問主意書の内容は、こちらをご参照ください

【今後の動きについて】
 外務省がそもそも自浄能力の薄い役所であることはよく知られており、自民党衆議院議員河野太郎氏のメルマガでもよく「害務省」として登場します。
 とは言え、現在は(少しはましな政治主導が期待できる?)民主党政権下です。この問題をうやむやにさせるべきではなく、特に与野党の女性議員に働きかけて、田村大使の懲戒処分を行うべく、積極的なロビイング活動を展開していきます。

 また、被害を受けたクロアチア人女性に対しての精神的なケア、風評などの二次被害防止を徹底させるように、通常国会の衆参外交防衛委員会、予算委員会分科会・嘱託審査などを通じて、国権の最高機関としてこの問題を取り上げられるように、最大の努力を傾注したいと考えています。
 年度末までに処理が必要な日切れ法案には外務省関連の法案が必ずありますので、委員会での質疑の機会を活用していきます。
 同時に、大使の資質の向上、再発防止、田村大使による参考人質疑なども合わせて要求していきたいと考えています。


【被害者クロアチア人女性へのメッセージ募集について】
 被害を受けて著しい精神的な被害と、屈辱、苦痛を受けたクロアチア人女性に、日本からお詫びのメッセージを集めていくことに組織内で合意しました。
 日本全国から広く集めて、2012年1月以降にクロアチアに持参する予定です。
 詳しくは近日中に「メッセージ募集要項」を公表します。公表までしばらくお待ちください。

 関心をお持ちの方は、お手数でも問い合わせフォームでご連絡ください。


【今後の動きについて】
 12月9日になって、田村大使を離任させる人事異動を20日発令する旨の報道がありました。
 処分なしで終わらせようという方向のようですが、何としても政治主導で懲戒処分に向けてロビイングを行っていきます。

 報道は、共同通信報道はこちらから。
 時事通信報道はこちらから。
 読売新聞報道はこちらから。
 朝日新聞報道はこちらから。

【この件のお問い合わせなど】
 問い合わせフォームでご連絡ください。
 詳しくは、事務局:03−3824−4011まで、午前10時〜午後8時(土日対応可。場合によっては海外に転送されていることもあるので、ご用件は手短にお願いします。)ご連絡ください。電話に出られない場合があります。その場合は留守番電話に伝言をお願いします。



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